備蓄用品として便利な木質ペレット
地震や台風など災害時に、木質ペレットを備蓄してあると次のような活用方法があります。
1:暖房が必要になった場合は、ストーブ燃料として使用できます。
2:ガス、電気が止まった場合は、グリル、焚き火台、ストーブ等で調理用燃料として使用できます。
3:断水した場合は、トイレに45Lビニール袋をセットして簡易トイレの吸水材として使用できます。
断水でトイレが使えないときは、トイレにビニール袋を取り付けてペレットを入れると、簡易トイレの吸水材として使用できます。ペレット1kgあたりで大人一日分(250ml x 5回分)を吸水できます。使用後はビニール袋ごと可燃物として処理できます。ペレットを備蓄しておくと、災害時に「暖房、調理、簡易トイレ」として利用できます。木質固形燃料ですので、ガソリンや灯油に比べ安全で、誰でも取り扱いができます。雨や・湿気を避けて保存すれば、5年以上は問題なく使用することができます。(データ取得済み)
備蓄ペレットの再利用
横浜市では賞味期限が迫ってきた備蓄食料は、地域防災拠点での活用や法人・団体へ無償配布されます。賞味期限が切れた備蓄食料は、資源化(肥料化・飼料化)となります。木質ペレットは食料ではないので品質保証期限となりますが、品質保証期限が定められた木質ペレットを見たことがありません。これは製造して翌年には燃料になる用途がほとんどだからでしょう。当店では6年前に仕入れたペレットを検査機関に依頼して、経年劣化のデータを取得を行いましたが、品質としての大きな変化はありませんでした。経年劣化はペレットの品質や保管状態に左右されますが、備蓄後のペレットはバイオマス発電の燃料や、豚、牛、馬などの敷料として譲渡することで、すぐに燃やすのではなく、役割を増やして二倍、三倍と活用できる可能性が高いことがわかりました。
備蓄ペレットを再利用すると、灯油より安価で価格が安定するため、一般家庭向けにペレットストーブの導入を勧めるきっかけができそうです。ペレットを備蓄して役割を付加することで、温暖化対策や再生可能なバイオマスエネルギー利用による環境問題の改善に貢献できる仕組みとなると良いですね。
安定した需要を確保できるかも?
「備蓄用品としての木質ペレット」として保管すると、備蓄した古いペレットを新しいペレットへ入れ替える必要性がでてきます。グリーン購入法の災害備蓄用品の非常用携帯燃料には、①品質保証期限が5年以上であること、②名称、原材料名、内容量、品質保証期限、保存方法及び製造者名の記載が必要とあります。
備蓄用品としてペレット利用を考えると、電気を使わない暖房用・調理用の燃料、簡易トイレの吸水材として利用できますが、この用途は、通常時であっても高品質なペレットを使用する必要がなく、【安全・安心であること】、【確実に利用できること】が求められています。つまり原材料として使える材料の幅が拡がることにつながります。そして、備蓄ペレットは新しいペレットと入れ替える必要がありますので、安定した需要を確保することができます。原材料や需要が確保できないことで断念していた小規模なペレット製造にも、地元で備蓄用品としての需要が確保できれば、新規参入の可能性もでてくるのではないしょうか?
グリーン購入法の特定調達品目
日本にはグリーン購入法という環境負荷の少ない物品等への需要を促進することを目的とした法律があります。国等の公的機関が率先して環境物品等(環境負荷低減に資する製品・サービス)の調達を推進するとともに、環境物品等に関する適切な情報提供を促進することにより、需要の転換を図り持続的発展が可能な社会の構築を推進することを目指す内容となります。横浜ペレットでは、グリーン購入法の特定調達品目の災害備蓄用品(生活用品・資材等)に、木質ペレットが採用される機会を増やすことをひとつの目標として活動しております。ちなみに、エコマーク認定を獲得できるとグリーン購入法の「判断基準に適合」していることになるようです。
賛同いただける企業・団体・事業
横浜ペレットでは、木質ペレットの需要拡大のための【備蓄用品としての木質ペレット】を実現するため、ご賛同いただけるペレット製造者様やペレット販売店様、または興味を持っていただいた企業・団体・事業を募集しております。
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